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DKT

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THE DOCTOR, THE TORNADO AND THE KENTUCKY KID』を観た。
前に観たMOTOGP映画、『FASTER』とほぼ同じスタッフで作ったほぼ同じ内容の映画。
映画といってもドキュメンタリーなので、あえて続編とは言わない。
そのタイトルの頭文字から『DKT』と訳されることが多いみたい。
で、その頭文字になっているのはMOTOGPで活躍していた(いる)ライダーのあだ名からなっている。
THE DOCTOR=ヴァレンティーノ・ロッシ
説明不要のMOTOGP界の大物。『FASTER』でも主役級の扱いをされている人気のあるイタリア人ライダーで「46」のゼッケンとイエローのイメージカラーでわかりやすいキャラ。
MOTOGP3年連続チャンピオンをホンダでなし得た後、2004年にヤマハに移籍。
さらにその年にヤマハでチャンピオンを獲得というまさに優勝請負人という名実共にトップライダー。
チームヤマハ所属。
THE TORNADO=コーリン・エドワーズ
『テキサス・トルネード』というあだ名のアメリカ人ライダー。ロッシとは鈴鹿8耐でペアを組んで優勝したこともある実力のあるライダー。AMA(アメリカンスーパーバイク選手権)での優勝経験もあり、この映画の舞台となるラグナ・セカサーキットで錦を飾るべく奮闘する。チームヤマハ所属。
THE KENTUCKY KID=ニッキー・ヘイデン
ロッシのヤマハ移籍の後、ホンダを担うホープ。アメリカ人。
エドワーズと同じようにAMAチャンプを経験した後、MOTOGPへ。
レース一家に生まれており、兄弟もプロレーサー。
子供の頃にはダートレースのチャンピオンになった経験もある。
4ストロークマシンの調子とともにめきめきと頭角をあらわし、今ではMOTGPのトップライダーの一人。ゼッケン「69」は父親が好んで使っていたもので、レース中転んでも(逆さまにしても)同じ数字に見えるから、という理由かららしい。レプソル・ホンダ所属。
この3人を中心に、2005年MOTOGP第8戦、ラグナ・セカサーキットでの戦いとその前後、周囲を描いたドキュメンタリー。
邦題は『Turn8』となっているが、これは『第8コーナー』の意味で、このサーキットの第8コーナーの特殊性から来たもの。
このコーナーは『コークスクリューコーナー』と言われており、『コルク抜き』の意味する通り、『垂直にねじれて』いる。
通常、サーキットではスピードを最低近くにまで落としクリアする左右の連続コーナー。
『コークスクリューコーナー』はこれに加え、短いコーナーで約15mの高低差を持つ、最高難度のコーナー。
多分アメリカ一有名なコーナーであろう。
劇中でもオンボードカメラを通じて、このコーナーの独特な映像を見ることができる。
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『FASTER』と違い、ほぼラグナ・セカ1戦のみの映像と、3人のレーサーのバックグラウンドを掘り下げたものになってるので、レース一家、子供と嫁さん、ラテン系レース馬鹿というキャラクターの違いがはっきりし、こっちの方が感情移入しやすく、面白く感じた。
全体的には『FASTER』と同じで、バイクに興味のある人は見ておいていい、ぐらいしか評価できないけど。
(自分はバイクにかなり興味があるので、興味のない人の目線からは評価できません、あしからず)
SUZUKIファンの人向けに『2代目シュワンツ』、ジョン・ホプキンスもちょっと大きめに出てる。
これは多分『FASTER』でルーキーとして取り上げたライダーが今こんなにもがいているといった演出をしたかった為に違いない。
DUCATIも参戦してるけど、ほとんど出てこない。
もし次の作品があるなら、現在赤丸急上昇中のケーシー・ストーナーを主人公に、DUCATIチームの活躍を題材に作って欲しいな。

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