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阪急電車

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「阪急電車」という本を書店で見つけた。
作者の名前をみると、前からちょっと気になっていた「図書館戦争」を書いている有川浩。
「図書館戦争」はタイトルとあらすじ(紹介されたテレビで得ただけの)からライトノベルというかオタク向けの作品と勝手に決めて敬遠していたので、どうかなー、と思ったけど、立ち読みをするとまあまあおもしろそうだったので読んで見ることにした。
「阪急電車」といえば「神戸線」と「京都線」がメインで、この本でとりあげられている「今津線」は阪神競馬場に行くおっさんか、関学の学生しか使ってないような感じがしていたし、実際自分もこの2つの場所に行くとき以外使ったことがなかった。
今回読んでみても、やはり思い出される情景はその2つだけで、特別ローカルネタで共感できることはなかった。
わかる人ならわかる「普通の」場所がいくつも取り上げられているのは、地元の人ならニヤリという所はあるやろうけど。
内容はオムニバス形式で展開する小気味よい話は結構読ませる。
自分は昔から複数の主人公がうまく絡んで行く短編オムニバス形式がかなり好きだ。
この形式をとるとともすれば少し無茶で「んなあほな」と言いたくなるような物語の破綻をきたすことも多いが、うまくまとめており、物語に入り込める。
あと別に「逆瀬川」の読み方がわからなくても、楽しめるが、やはり読めた方が面白い。
そういう意味では関西圏、それも阪神電車でも南海電車でもなく、阪急今津線のことを知っている人はこの本を読んで見るといい。日常に潜む物語性と最近失われている「他人との触れ方」の再認識が出来る。
逆に鉄道ネタとか十津川警部のような緻密な時刻表ネタを期待してる人にはお勧めできない。
で、あんまり関係ないけど、子供の頃、阪急百貨店のバーゲンが「レッドパージ(赤狩り)」ってすごいなーってドキドキしてたのを思い出した。(レッドページの間違い。)

2 Comments

    「図書館戦争」は気になっていたんですよ。やっぱり読んでみます。
    最近はこのジャンル、凄い勢いですね。「ハルヒ」もようやく読んでみましたが、梨屋アリエの「スリースターズ」の方が面白かったです。

  • 「図書館戦争」は読んでないんですわ。
    あと、「阪急電車」は純文学なので、そっち系として読んでもおもしろくないかも。
    俺はそっちのは全く興味ないので。

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