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初タイトル

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【8月6日:ロンドン発】
日本フットボール界を飛び出し、ロンドンの名門クラブ「DreamC@stFC」を指揮するhashi*監督が同クラブで発のタイトルを勝ち取った。
シーズン当初からアンリ、ベルカンプ、ピレスらの華麗なパスワークを中心に攻撃を組み立て、「イングランドのレインボゥ」とあだ名を付けられる程ファンタジーなプレイを見せていたが、未だタイトルには恵まれていなかった。
正ゴールキーパー、レーマンのクラブへ不満から広まったディフェンス陣の不和により、2部リーグを2位で終え、1部リーグにはノンタイトルでの昇格になっていた。
そんな中、監督の求心力でレーマンの不満が解消、ディフェンスの立て直しがはかられ、イングランドのクラブと兄弟関係にある日本のクラブも参加するカップ戦でのタイトル獲得。
クラブ関係者はhashi監督の手腕と、再び一つにまとまったチームに安堵の表情を見せていた。
今後のクラブの浮上が期待されるタイトル獲得であろう。
試合のレポートは以下。


カップ戦の決勝はホームのロンドンで行われ、逆境にあるチームをどうにか後押ししようとするファンで満席になった。
相手は「日いづる国の赤い悪魔」浦和キグナス。
前半はドイツのクラブから逆レンタルされた小野の見事なアシストで先制されたあと、中盤の激しいプレスから思うように前線にボールが運べず、いいところが無く終了。
後半、hashi*監督は思い切った選手交代を行う。
ここまでの公式戦全戦に先発出場して疲れがたまっていた「ザ・コア」、ヴィエラに代えて「ベビーフェイス」稲本を投入。
小野が見せるドイツリーグで修得したプレイを、同じドイツでもまれた稲本で打ち消そうという考えなのだろうか、という雰囲気がファンの間で広がる。
しかしその予想を反し、稲本は攻撃面で功を奏す。
後半開始直後、裁ち上がりの相手チームのもたつきに乗じ中盤でボールをカットした稲本がアンリと見事なワンツーで浦和ディフェンスを破りペナルティーエリアに迫る。
最後は一瞬の隙をつきディフェンスラインの裏に出たベルカンプへの見事なロビング。
いつも通り美しいトラップの後、右足を振り抜いたアイスマンは直後、ロンドンに歓喜の渦を巻き起こした。
稲本、ベルカンプともに年代は違えどワールドカップの大舞台で見せたゴールを髣髴させるプレイは何かを期待させた。
さらにhashi*監督は攻撃の切り札を切る。
ここ数試合、フィジカル面での不調を抱え、調整中であったアシュリー・コールをジオ(ファン・ブロンクフォルスト)に代えサイドからの攻撃の活性化を図るとともに、独特の間合いでディフェンスを翻弄するテクニックを持ちながら、その長身故に前線のターゲットマンにもなるカヌを同時に投入。
同点弾を決めたベルカンプは交代選手と硬い握手をし、ピッチを後にした。
その後、一進一退のゲームになり、両チーム何度かチャンスを作るもゴールは生まれず、後半ロスタイムに。
誰もがPK戦を覚悟したロスタイムの残り1分を切ったその時、左サイドのスペースを生かすべく中央に切り込んで来たセスクのドリブルを止めるべく、浦和ディフェンスがプレスをかけた瞬間、セスクのアイデア通り、「ロコモーション」コールが敵陣深くオーバーラップ。
それを読んでいたセスクは一度軽いフェイクを入れ、針の穴を通すようなパス。
それがコールの足もとに見事に通り、ダイレクトでクロスを入れる。
カヌは長身を生かしそれを胸でトラップ、と見せかけスルー。
そのトリッキーなプレイに反応出来たのはピッチ上でただ一人。
DreamC@stFCのエース、アンリだけだった。
アンリはなんの迷いも見せず左足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。
今シーズンのベストゴールといってもいいほど美しいゴールで勝利を飾り、ロンドンのフットボールファンには忘れられない夜になった。
カメラマンは興奮のあまり、優勝カップを掲げる写真を撮りのがすという失敗をしでかした。
こんなことは人生で初めて、と言い訳するカメラマンの目にはうっすら涙が浮かんでいた。

1 Comment

    初タイトルの獲得、おめでとう御座います。 (・∀・)
    次なる目標は「仮想:エミレーツカップ」ということで(笑)、W4THCの獲得を目指しましょう!!
    好きなチームで戦績を挙げるのは格別ですよね?
    俺も早くカリーソを引いて、来季のラツィオを早く立ち上げたいです。 (^^;A

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